1. HOME
  2. 御同朋の社会をめざす運動

「御同朋の社会をめざす運動」北海道教区総合基本計画の点検と課題

2012(平成24)年4月1日、これまでの基幹運動(門信徒会運動・同朋運動)推進の成果を踏まえ、「宗制」に掲げる基本理念を体し、あらゆる人びとが「自他共に心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献する」活動として、以後「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)を推進してまいりました。
この運動は、親鸞聖人があきらかにされた阿弥陀さまの教えを究極のよりどころとし、すべての人に向けてひらかれた伝道を進め、他者とともに真の豊かさを実感できる社会の実現に寄与していこうとすることにほかなりません。
北海道教区としては、「御同朋の社会をめざす運動 北海道教区委員会」を発足し、教区内アンケートを行って課題整理について協懇・検討し「北海道教区 総合基本計画(10ヶ年)」を作成し、特に 「 親鸞聖人750回大送忌宗門長期振興計画」の2大目標である 「現代社会に応える教学・伝道体制の構築」と「み教えに生きる“人の育成 ”」を念頭に置いた活動を展開してまいりました。
また、宗派は「実践運動」の目標を広く共有するため、スローガンに「結ぶ絆から、広がるご縁へ」を掲げ、それぞれの教区が 「重点プロジェクト」を策定しています。北海道教区においては、2020(令和2)年度からの第4期(四ヶ年度)について、次の掲げる事項について取り組みます。

①北海道教区の重点プロジェクトとして、「子ども・若者ご縁づくり」を掲げ、僧侶・門信徒研修を中心とした人材育成(対内的活動)と、災害(保養)支援や論点整理を中心とした社会的要請に応える活動(対外活動)」を推進します。
②宗派の重点プロジェクト「貧困の克服に向けて~Dana for World Peace~—子どもたちを育むために一」の活動を推進します。
③運動を推進しながら、常にみ教えを聞いてわが身を問い直します。
④宗門や社会的な組織と連動しながら、課題を分析し、より多くの人とつながりながら、取り組んでまいります。

現代の苦悩をともに背負っていくには、変化の早い時代に生きる者として、過去の歴史に学びながら、変わることのない教義に基づき、人々の悲しみや現実の苦悩への眼差しを養うことが大切であります。
また現代社会においては、人と人との関わりが希薄になり、人々は様々な価値観や信条の違いにより、互いに対立し時に傷付け合いさまざまな事件や対立が起こっています。
このような現状にあって、私たち北海道教区はこれからもお 互いの立場の違いを認めつつ、誰も排除されることのない社会をめざし、 自他共に心豊かに生きることのできる御同朋の社会を具現化するため、ともに活動を推進してまいりましょう。
(2020(令和2)年7月29日策定)

【対内活動】人材育成部門

❶若手僧侶のための“御同朋学習プログラム”実行部会

コンセプト 人権や差別の学びを通して“僧侶としてのアンテナ”を拡げる

御同朋の社会の実現のために、自主的・主体的に行動する僧侶を養成し自己の感性を高めるべく研修会を開催します。

❷北海道教区研修プログラム実行部会

コンセプト 「念仏者の生き方」を学びのベースにすえて研修プログラムを企画実行

六年間にわたって行われた「僧侶研修プログラム」を抜本から点検し、次なる僧侶研修・門徒研修をトータルプロデュースします。

【対外活動】社会的要請応える部門

❸保養支援実行部会

コンセプト 「災害支援」の保養から「子ども・若者ご縁づくり」の保養への展開

福島県の方々を対象とする「保養事業」を継続します。また、災害時の緊急初期対応を迅速且つ呼びかけや伝達をスムーズに行うため、北海道教区アラート組織の構築をします。

❹論点整理実行部会

コンセプト 念仏者として社会的要請に応える活動を行うにあたって、理論構築をおこなう

社会的問題を取り上げるにあたって、宗派内外の見解を見ながら、念仏者がどのように社会貢献できるかについて、論点整理を行います。

「御同朋の社会をめざす運動」北海道教区委員会 組織図